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歴史

更新日 2019/08/31

 重陽の節句

重陽の節句って何?

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9月9日は、菊の節句とも呼ばれる重陽(ちょうよう)の節句です。
菊を色々なことに使って長寿を願う日で、五節句を締めくくる行事として、昔はとても盛んだったそうです。

中国では奇数は縁起の良い陽数とされ、その陽数が連なる日はめでたい反面、不吉なことが起きるとも考えられており、邪気を払うようになったのが五節句の始まりといわれています。
中でも一番大きな陽数が重なる9月9日を、陽が重なると書いて重陽とし、長寿や繁栄を願うようになりました。

中国では、菊は優れた薬効をもつ植物として古くから知られ、長寿の象徴であり、強い香りで邪気を払うと言われています。
代表的な行事は「着せ綿」で、前日の晩に菊に綿をかぶせておき、9日の朝に露と香りのしみ込んだ綿で体を拭いて長寿を願います。
平安時代に宮中行事として取り入れられ、江戸時代には五節句の一つとして数えられるようになり、菊の花とともに重陽の節句も庶民へと広がっていったようです。


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着せ綿


重陽(乱菊)

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※掲載内容は取材当時の情報です。

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